住民総ボランティア論への疑問 3
一身上の都合、家庭生活の変化、関心の変容などは不安定化の原因となるからです。
このようなボランティア個々人の条件変化を考慮しつつ、しかもボランティア活動の持続性を可能にするためには・・・
同様な活動の交代要員を準備し、応変の態勢をつくっておくこと、すなわちボランティア活動の組織化が必要です。
他方、ボランティア活動をある程度継続して要望する人も極めて特有な条件をもっています。
どういう内容の活動を、いつ、どの程度、どういう人に求めるニーズ(要望)が、どこに、どのくらいあるのか・・・
そうした具体的な要望に応えられるボランティアは、いつ、何時間、どこでなら何人準備できるのかを、たえず発見・開発し、この両者を的確に結びつける必要があります。
ボランティア活動を志ざす人びとがいても、ニーズが顕在化し、具体的な活動の場がみつからなければ、ボランティアの意欲は空転するほかないでしょう。
また、逆にボランティア活動への要望が多様に存しても、それに応じうるボランティアの確保ができなかったり、あるいはボランティア活動が不安定なものであれば、ニーズ側は失望し要望の表明を抑制してしまうかもしれません。
・・・したがって、ボランティア活動の展開にはボランティアとニーズを有機的に結びつけるなんらかの組織的な工夫が不可欠なのです。