漫画=開かれたシステム
こうしたなかで注目されるのは、物語環境開発で漫画の原作やコンピューターゲームの企画を手掛けている大塚英志の
「最近の漫画は表現が極端に記号化されたことで一種の美的要素を持った。
かつてハリウッドのディズニーが無国籍化し、世界に商品として流れていったように、漫画、表現も世界レベルの共通語として国境を越えていっています。
オタクっぽいものほど海外で評価されている」・・・との指摘です。
その典型として、士郎正宗とCLAMPをあげました。
この種の漫画にはハリウッドの関心も強く、日本ではあまり知られていませんが、高尾良樹が原作を書いた「ガイバー」は映画化されているといいます。
日本の映画や小説が生み出せなかったソフトをどうして漫画だけが生み出せたのでしょうか。
その興隆の原因は受け手がいつでも発信者になれるという、その独自性にあります。
コミックマーケットに象徴されるように、読者がいつでも作家に変身できます。
いわば読者に「開かれたシステム」で、読者は将来の作者を夢見て読んでいるわけです。